HIRAMEKI.ではシリーズのコンセプトに合わせ、様々な革素材を使用し、加工を施しています。
ここではHIRAMEKI.の物作りへのこだわりと、その商品の魅力のひとつである革の特性について、
詳しくご案内させていただきます。
一般的に目にする、革にデザインを施しているものは、転写プリントといって、
フィルムのような透明のシートに、デザインをプリントしたものを、熱による圧着で、
革表面に貼り付けているものが殆どです。
そういった転写プリントした革は、革の表面を覆うことになるので、
手触りや艶、エイジングなど、革の素材感を味わうことができず、
長く使用していると、ひび割れやプリントの剥離が生じてしまいます。
HIRAMEKI.の自社染色加工である「ART LEATHER」は、
転写プリントとは違い、自社の特殊染色技術によって、
革に直接デザインを染めていますので、
革の風合いや特性を損なうことがありません。
アートなデザインを楽しむと同時に、革本来の素材感を味わうことができ、
アンティークでレトロな雰囲気へ、エイジング(経年変化)していくのをお楽しみ頂けます。
一言で革といっても革には沢山の種類があります。
HIRAMEKI.ではイメージやアイテムにより、それぞれにぴったりの革を選別し使用しています。
その中から、特徴的な革をご紹介します。
ヌメ革とは牛皮を植物タンニンに長時間漬込んで鞣した(防腐加工)ものです。使い始めはやや固いものの、使っていくうちに徐々に柔らかく馴染み、時間を掛けて丁寧に鞣している分、堅牢性が高いです。素材を楽しめるナチュラルな革ですが、その分デリケートでもあります。ヌメ革はエイジングするにつれ、艶のある飴色(カラメル色)へと変化していくのも特徴です。使っているシチュエーションや、お手入れの仕方により、風合いが変わっていき、それが「自分だけの風合い」となり、愛着が増していきます。革製品が好きな方に最も人気の種類です。
オイルドレザーとは、鞣し・仕上げの段階で、幾重にもオイルを重ねた革で、そのオイルの成分により、耐久性に優れ、しっとりとした手触りになります。また、ちょっとした傷であれば、手でオイルの油分を馴染ませることにより、目立ちにくくしてくれる効果もあります。
時間と手間の掛かるこの加工によって、一旦加脂したオイルが、抜けにくいという特徴があるので、使うほどに艶が増し、美しく変化していく様をお楽しみ頂けます。
本藍染めであるスクモレザーは、国選定無形文化財技術保持者に認定される徳島の藍師によって作られた藍で、京都で染め師によって染められている上質レザーです。
藍瓶の中に革をくぐらす回数により藍の濃淡を分けています。
一度使うと虜になってしまう、まるで手に吸い付くような柔らかな革です。
近年では、世界からも注目されていて、家具やファションにも取り入れられています。
革は人の肌と同じで、一つとして同じものは存在しません。
そして、それを使う人や状況によって、その経過は変わってきます。
それが革の「エイジング(経年変化)」です。
革製品を使用することは、革を育てていくことでもあり、こまめにお手入れをすることによって、
使い初めとはまったく違う、革特有の独特な味わいが出てきます。
こちらでは、HIRAMEKI.のエイジングした革製品をご紹介します。
ヌメ革に自社の染色加工でアートを施したシリーズ。アートと馴染むアンティークな雰囲気のエイジングを楽しめます。
ヌメ革は、元々ベージュ(肌色)ですが、エイジングが進むにつれ、艶が増し、飴色(カラメル色)に変化していきます。
アートと一体化したような、アンティークな雰囲気になります。
牛革に自社の染色加工でアートを施したシリーズ。空気を含んだような柔らかな内縫いが特徴です。
ヌメ革同様、ベースはベージュ(肌色)で、使い始めは鮮やかな色合いを楽しめます。
エイジングが進むと、少しトーンの下がった落着きある雰囲気を醸し出します。
デザインの父と言われるウィリアム・モリスのデザインを、上質な牛革に型押ししたシリーズ。
ヌメ革をナチュラルな染料で染めあげ、オイルをたっぷり塗り込んだレザーに型押ししているので、
使用するにつれ、型押しの凸部分に艶が出ます。
革が堅牢の為、エイジングには時間が必要ですが、使い始めの革の状態を長く楽しみたい方にもお薦めです。
使い始めからくたっと身体に馴染むしなやかさが特徴の、 ユニセックスで使えるバッグシリーズ。
使い始めは、革シワとサラッとした手触りが特徴的ですが、使用するうちにオイルが染み出て、
艶のあるしなやかな手触りになり、美しいレザーへと変化します。
革は人と同じで一つとして同じものはありません。
人と同じく動物の革にもシワや傷、ムラがあり、部位によって構成されている細胞組織が違い、
同じ加工を施しても、厳密に言うと、一つとして同じもの作ることが出来ません。
ここでは合皮にはない、本革ならではの革の特徴をご紹介いたします。