震災から5年、今出来ること。

今日で東日本大震災から丸5年ですね。5年前の今日、何をしていましたか?

あの日私は大阪本社の、普段あまり行かない8階の経理フロアにひとり居ました。

地震直後、まるで立ち眩みのような感覚がして、…?と思いましたが、そのままフラフラと長い間大きく揺れ続け、地震であることに気付き、階段で1階のヒラメキオフィスまで降り、WEBで情報を探し、現状何が起こっているのかスタッフと共に余震に煽られながら、不安な時間を過ごした事を覚えています。

あの日の大阪はたったの震度3。それでも8階までエレベーターで上がっていた最中にもし揺れていたら…閉じ込められてしまっていたら、と思うと、それからしばらくの間、エレベーターを使う事が出来ませんでした。

津波被害で家族や家を失った人や、原発被害で避難を余儀なくされた人たちの、「今でも思い出してしまう、思い出したくない、脳裏から離れない」という言葉から想像すると…とても胸が痛みます。それと共に、「もし自分だったら?」と皆が考える事が出来れば、世の中から、沢山の社会問題が減るのにな…といつも思います。もしそれが自分だったら、、と考えること。大切ですよね。

ここ最近、5年の節目で再び震災時の映像や、今の現地状況を的確に伝えようという番組が沢山放送もされていて、そのいくつかを見ましたが、やはり必要なことは、起こった事や思いを風化させないことがとても大切に感じました。

忘れる事で救われる事もありますが、戦争と同じく、その経験をした人たち、その時代を生きた人たちが亡くなり、蓋をしてしまうことで、支援も減り、今必要な事が何なのかを考える事もなくなり、人々の生活から遠い過去の出来事になってしまうことはとても怖いと思います。

HIRAMEKI.では、私たちにしか出来ない被災地の支援活動の一環として、宮城県気仙沼のサメ革を使った、シャークレザーシリーズを展開をしています。これは、子供の頃に神戸の震災を経験し、学生時代には被災地の現地支援活動ボランティアで活動していた別所さんという方が立ち上げた、気仙沼での皮革産業を立ち上げるために活動を行っている「アトリエシャーク」を通じてサメ革を購入し、ヒラメキが商品を企画販売することで、まだサメ革を知らない多くの世代の人たちに、現地特産物であるサメ革の良さを、知っていただくことを目的にしています。

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気仙沼産のサメ革は、100%天然もので、フカヒレやねりものの副産物です。サメ革は、なめしや染色加工が牛に比べてとても難しい貴重な革ですが、天然の凹凸シボがとても美しく、堅牢で傷も付きにくいので、レザー初心者さんにとっても、とても使いやすいレザーです。

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何度も打ち合わせを重ね、実現したこちらのシリーズ。日本を意識した、ヒラメキならではの鮮やかな色合いに染めたシャークアイテムを、是非店頭で一度触って、サメ革の魅力に触れてみてください。

■ヒラメキ シャークシリーズ

http://www.e-hirameki.jp/fs/kawa/c/shark

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ヒラメキのオフィスでは震災後、スタッフ分のヘルメットや手ぬぐいなど、いくつかの避難グッズを購入し、常備しています。普段は使わないですし、使う事が一生来なかったらそれが一番良いのですが、この機会に埃をかぶったそれらをメンテナンスし、改めて避難場所の確認などを改めて再確認します。

皆様のオフィスやご自宅でも、いざというときの備えはありますか?被災地の事と共に、自身の今を守る準備も是非備えてくださいね。

私たちヒラメキは、ひとつの日本の小さなブランドですが、「One for all, All for one」を意識し、私たちが社会の中でどのような貢献が出来るかを、常に模索していきます。

 

ギフトショーお疲れ様でした

卸担当のスタッフ2人と共に、今年もギフトショーの展示会に出展してきました。出展&ご来場の皆様、お疲れ様でした!

今回展示会で初お目見えとなった、モリスの2016SS!

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モリスシリーズ 2016SS限定「ハーバルグリーン」

イギリスらしさというところで、今季はさわやかでありながら、少しくすんだハーブの色合いをレザーに表現。こちらはまだサンプル段階なので、お客様へ店頭やWEBでご紹介出来るのは3月末~4月頃となりそうです。お楽しみにお待ちくださいね。

また、会場ではHIRAMEKI.使っているよ~というお客様にも多数お立ち寄り頂き、短い時間ではありましたが、スタッフともども、とても楽しくお話させて頂きました♪

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中でもバッグから小物まで、ヒラメキ愛が溢れていたY様とは私の希望で記念撮影も。ご使用頂いていたのはモリスシリーズの2015年SS限定「サムシングブルー」L型長財布、そして私が使っているのが、2015AW限定「フルムーン」。色々見せていただいたのですが、どれもとても綺麗にご使用頂いていて本当に嬉しかったです(^^)皆様本当にありがとうございました。また遊びにいらしてくださいね。

展示会参加後は、長野へも小旅行。行ってみたかったアンティークショップにも訪問出来て、とても充実したお休みを過ごしました。

何より長野は雪国。新幹線の長いトンネルを抜けた後には雪国が待っていたのです。川端康成に出てくる言葉そのままの、素敵な旅行となりました。沢山のインスピレーションを貰って、また今日からがんばります。

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本日からギフトショーmanicolle出店!

昨日からスタッフと東京に来ています。

ヒラメキは、本日から2/5まで、東京ビッグサイトにて、ギフトショーマニコレに出店中です!

ブース西館MC19です。

サンプルを含めて新商品を沢山展開しておりますので、お仕事でギフトショーにご来場される方は、是非お立ち寄りくださいね(^-^)お待ちしております!

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姫路の陶器市

ここ一ヶ月クリスマスや催事の準備などで慌しくしていましたが、限定品なども工場からUPしてきて、今月中旬には皆様に無事お見せできるようになりそうです。今回の新作は久しぶりのアートヌメレザーシリーズの新柄です。新年に向けて、お財布買い替えをご検討の方は楽しみにお待ちくださいね!

そんな冬の気配も深まってきた今週末、世間はハロウィンで盛り上っていましたが、私は友人と一緒に姫路城下で盛り上がってきました。(笑)

その名も 全 国 陶 器 市 !

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世界遺産 姫路城のお膝元で開かれる、全国の窯元が集まる陶器の即売会で、市場よりも安価で陶器が手に入ったり、作家さんから直接買うことが出来たりします。

お話している中で、陶器と皮革は「天然素材」、「気候や天候の変化を職人が肌で感じながら仕事をする」という点で、とても似ているなと思いました。

陶器作りは、土という天然の素材で形を作り、絵付けをし、窯で焼き上げますが、皮革製品も、動物の革を使い、染めてデザインを施し、縫い上げて仕上げます。

そうやって作られる天然の手作り品との出会いは、まさに『一期一会』!

今回見ていた陶器たちも、一見同じデザインでも、よく見ると刷毛の跡や釉薬の流れ方など全てが違い、友人とあーだこーだと言いながら市を巡る時間はとても楽しかったです。

ヒラメキの革製品も陶器と同じく、革の仕上がりは、その時の気温だったり、素材の原皮の状態によっても左右され、全く同じ様には染めることが難しいものです。その表情の違いが本革の味わいであり、また職人の腕の見せ所でもありますが…。

お客様にも「前回見た色が欲しかった…」とか、「こっちの方が好き!」と、同じ商品について見比べて比較して検討される方が沢山います。天然素材を使って、手作りされたものはどれもほんの少しずつ違いがあるので、全く同じものとは再会出来ない事の方が多いかもしれません。ヒラメキの直営店は現在大阪と福岡のみなので、直接手にとってご覧頂くことが難しい状況で大変申し訳ないのですが…ご旅行や帰省などで、お近くに来られた際には、是非お店にお立ち寄り頂き、革の風合い、香りなどを直接楽しんで頂けたらと思います。

最後にこちらがお迎えすることになった新しい陶器たち。手書きの薔薇皿をはじめ、木の実の様なぽってりしたフォルムに愛着が沸いてしまって手放せなくなった作家さんものの花瓶など…早速家で飾ったり、眺めたりして楽しんでいます。

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この日は、タマゴかけご飯専門店「たまごや」さんや、パン屋「ベーカリー 燈(ランプ)」さんなどにも訪問。どちらも本当に美味しく、温かみのあるお店でしたので皆さんも姫路散策の際は是非♪

工場部長のサプライズバースディ!

展示会のサンプルの打ち合わせで工場訪問してきました。

担当の部長大西さんと限定モリスと、新作バッグの打ち合わせをしていたら、突然工場のスタッフ全員が事務所に登場し、ケーキを持ったチーフの「お誕生日おめでとー!」の声からなんと、部長のバースディ会が始まりました(笑)

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何も知らされてなかった私もかなりドッキリでしたが、部長もまさかの出来事に「歳がいって涙もろくなってしまいました…」と感涙!

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53歳の誕生日だそうです!心が温まるサプライズに居合わせることができ、私もとても嬉しくなりました♪本当にとても素敵な工場です。

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部長は、いつも私の無理な相談も親身になって相談に乗ってくれるとてもやさしい人です。これからも健康で がんばってください!

スクモレザーの藍染実況画像

HIRAMEKI.のBlue ART シリーズで使用している、世界的にも評価の高い、本藍染で染め上げたしなやかな牛革、SUKUMO LEATHER(スクモレザー)。

6月に革を追加で発注していたところ、この週末、「今日、染めてます!!」という報告と共に、とっても貴重な本藍染の染め上げ実況画像をお送り頂きました!!

SUKUMO LEATHERは、京都㈲浅井ローケツの二代目・浅井直幸氏による、伝統的な天然灰汁建本藍染で染色されてます。今回はHIRAMEKI.のためだけに染めて下さっていたので、奥様がその様子を撮影してくださったそう…!本当にありがとうございます。手元に届くのが楽しみでなりません!!

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吊られている手前から、これ以上染められないというところまで藍を入れた「留紺-トメコン-」と、純粋な青の「縹-ハナダ-」、瓶をくぐらせただけの淡い「瓶覗-カメノゾキ-」の3色。

この写真だけ見ても、他の牛革にくらべ、どれもかなり大きい革で染めてくださってます。ここから、革をしなやかにする加工などいくつかの手順が踏まれ、HIRAMEKI.の元に届きます。

この革を使って、この秋冬、沢山のご要望を頂いていたBlue ART シリーズの「長財布」が発売予定です!

SUKUMO LEATHRと、HIRAMEKI.のアートレザーをこれでもか!というほど満喫できる、かなりいろんな意味で豪華な長財布になる予定です。(笑)

9月の展示会にはサンプルをUPする予定ですので、是非お楽しみにお待ちください♪

タンナー工場見学

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先日の土曜日、本社のメンバーで革の加工工場(タンナー)へ、「大人の工場見学」と称して姫路まで行ってきました。

こちらの工場では、HIRAMEKI.のアートヌメレザーシリーズや、ラウンドシリーズの革を、もう10年ほど作ってもらっています。

大きな回転ドラムがずらっと並んでいる図は圧巻!

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回り出したドラムには、みんな思わずおおお…!(笑)

ひとつのドラムには、約100枚くらいの革を入れることが出来るそう。革はこのドラムをいくつもくぐりながら、約一週間かけて完成されていきます。

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始めのドラムでは、皮と水、石灰などが投入されて、除毛され、不要な脂肪分などを除去していきます。その後、別のドラムに移り、革にタンニンなどの薬品を組み合わせて、防腐処理を施すことで、皮から耐久性の強い、革が出来上がっていきます。

ピンクのシャツを着こなした、やさしいタンナー工場の社長さんいわく、このドラムの中の工程で、革の良さがほぼ98%が決まるとのこと!

特にヌメ革などの素の状態の革は、ごまかしがきかない分、季節や湿度などでも変化しやすい、ドラムの中の革の様子を把握し、調節する技術と知識が必要なんだそうです。まさに熟練の成せるお仕事。

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まるで遊園地の乗り物のように、ぐるぐると回りながら干される革たち。覗き込むスタッフ。

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これは干した革をしなやかにするマシーン。中に革を滑らしていくと、中で機械が振動して革に刺激を与えることで、革の繊維がほぐれ、やわらかくなるそうです。

 

場所を写して、二階の加工場へ。

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こちらでは、なめされた革の仕上げを行っていきます。下塗り機、革の表面の仕上げをする機械など、様々な機械がおかれている中、一際女性スタッフの目を引いたのは…

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HIRAMEKI.のアートヌメレザーの背面革としても使用しているアンティークという革の染色につかう道具です。勝手に私たちは「ポンポン」と呼んでました。一色で下塗りされた革に、上のポンポンに染料をなじませ、手で濃淡をつけていくそうです。カラフルでとっても可愛い、やってみたい!と大好評(笑)

タンナーさんには、丸1日かけて、革が出来る加工やその工程について、様々な質問もさせていただき、日頃扱っている革がどのように出来ているのかを直接見ることが出来、貴重な機会を頂きました。

革を使いながらもまだまだ知らない事が沢山ありましたし、タンナーさんと強力していくことで、まだまだ新しいことへのチャレンジも出来そうな予感!

これからも日々、革の造詣を深め、その革が生きるものづくりをしていきたいと思います。

10年の歴史

最近ヒラメキの本社には、WEBショップで開催しているお財布供養キャンペーンに、日々続々とお客様にご使用頂いたお財布たちが送られてきていて、それを横から覗くのが、私のひそかな楽しみになっています。

そんな中でも目を引いたのはこちらのお財布。

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神戸市のHさんが、10年ご愛用頂いたというアートヌメレザーのアンティークマップ長財布です。

10年という長いご使用期間にもかかわらず、とても綺麗で、びっくりしました。エイジングもムラがなく、革らしい艶が出ていて、大事に使われていたのが伝わってきます。

こちらのお財布は、Hさんが高校生の入学祝いにおねだりして買って貰ったものだそう。高校生からの10年という大切な月日を共にしたお財布と聞くと、重みが伝わってきます。

買い替えをご検討頂いている限定モリスのお財布とも、是非末永い素敵なお付き合いになると嬉しいです。

WEBのお財布供養キャンペーンは、販売している私たちからしても、商品や革がどのような経過を辿っているのかを知る貴重な機会でもあります。

お財布供養キャンペーン(しかも、今回のは他社さんのお財布も受け付けてます)をご利用いただくと、新しいお財布を1000円OFFで購入できるので、よろしければ皆様も是非この機会にご利用ください。(~6月30日まで)

東京ギフトショーマニコレ出展

先週の2/4~6まで、東京国際展示場で開催されたギフトショー内の「マニコレ」にHIRAMEKI.として出展参加してきました。

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みぞれが降るような寒さの日もありましたが、開催中、HIRAMEKI.のブースにお立ち寄り頂いたお取引店舗様、足を止めて商品を手にとって見てくださったお客様に、心からお礼申し上げます。

9月の展示会以来の東京でしたが、今回も沢山のブースが出展されていて、私も時間をもらってウロウロでき、素敵なブースを探して回らせていただきました。

展示会では、思わぬところから商品のアイディアが生まれることがあります。いろいろな私の知らない技術だったり、そういった説明をお伺いすることで、新しいチャレンジにつながったり。。新しい技術、人との出会いで新しい価値あるものが生まれる。

今回の出会いのひとつに、金属アクセサリーの会社さんがありました。国内生産で小ロット…何より造形へのこだわりがとても強い会社さんに感じました。ぜひ形にしていきたいなと思います。

ひとまずご参加のみなさま、お疲れ様でした!