工場部長のサプライズバースディ!

展示会のサンプルの打ち合わせで工場訪問してきました。

担当の部長大西さんと限定モリスと、新作バッグの打ち合わせをしていたら、突然工場のスタッフ全員が事務所に登場し、ケーキを持ったチーフの「お誕生日おめでとー!」の声からなんと、部長のバースディ会が始まりました(笑)

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何も知らされてなかった私もかなりドッキリでしたが、部長もまさかの出来事に「歳がいって涙もろくなってしまいました…」と感涙!

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53歳の誕生日だそうです!心が温まるサプライズに居合わせることができ、私もとても嬉しくなりました♪本当にとても素敵な工場です。

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部長は、いつも私の無理な相談も親身になって相談に乗ってくれるとてもやさしい人です。これからも健康で がんばってください!

スクモレザーの藍染実況画像

HIRAMEKI.のBlue ART シリーズで使用している、世界的にも評価の高い、本藍染で染め上げたしなやかな牛革、SUKUMO LEATHER(スクモレザー)。

6月に革を追加で発注していたところ、この週末、「今日、染めてます!!」という報告と共に、とっても貴重な本藍染の染め上げ実況画像をお送り頂きました!!

SUKUMO LEATHERは、京都㈲浅井ローケツの二代目・浅井直幸氏による、伝統的な天然灰汁建本藍染で染色されてます。今回はHIRAMEKI.のためだけに染めて下さっていたので、奥様がその様子を撮影してくださったそう…!本当にありがとうございます。手元に届くのが楽しみでなりません!!

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吊られている手前から、これ以上染められないというところまで藍を入れた「留紺-トメコン-」と、純粋な青の「縹-ハナダ-」、瓶をくぐらせただけの淡い「瓶覗-カメノゾキ-」の3色。

この写真だけ見ても、他の牛革にくらべ、どれもかなり大きい革で染めてくださってます。ここから、革をしなやかにする加工などいくつかの手順が踏まれ、HIRAMEKI.の元に届きます。

この革を使って、この秋冬、沢山のご要望を頂いていたBlue ART シリーズの「長財布」が発売予定です!

SUKUMO LEATHRと、HIRAMEKI.のアートレザーをこれでもか!というほど満喫できる、かなりいろんな意味で豪華な長財布になる予定です。(笑)

9月の展示会にはサンプルをUPする予定ですので、是非お楽しみにお待ちください♪

タンナー工場見学

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先日の土曜日、本社のメンバーで革の加工工場(タンナー)へ、「大人の工場見学」と称して姫路まで行ってきました。

こちらの工場では、HIRAMEKI.のアートヌメレザーシリーズや、ラウンドシリーズの革を、もう10年ほど作ってもらっています。

大きな回転ドラムがずらっと並んでいる図は圧巻!

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回り出したドラムには、みんな思わずおおお…!(笑)

ひとつのドラムには、約100枚くらいの革を入れることが出来るそう。革はこのドラムをいくつもくぐりながら、約一週間かけて完成されていきます。

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始めのドラムでは、皮と水、石灰などが投入されて、除毛され、不要な脂肪分などを除去していきます。その後、別のドラムに移り、革にタンニンなどの薬品を組み合わせて、防腐処理を施すことで、皮から耐久性の強い、革が出来上がっていきます。

ピンクのシャツを着こなした、やさしいタンナー工場の社長さんいわく、このドラムの中の工程で、革の良さがほぼ98%が決まるとのこと!

特にヌメ革などの素の状態の革は、ごまかしがきかない分、季節や湿度などでも変化しやすい、ドラムの中の革の様子を把握し、調節する技術と知識が必要なんだそうです。まさに熟練の成せるお仕事。

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まるで遊園地の乗り物のように、ぐるぐると回りながら干される革たち。覗き込むスタッフ。

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これは干した革をしなやかにするマシーン。中に革を滑らしていくと、中で機械が振動して革に刺激を与えることで、革の繊維がほぐれ、やわらかくなるそうです。

 

場所を写して、二階の加工場へ。

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こちらでは、なめされた革の仕上げを行っていきます。下塗り機、革の表面の仕上げをする機械など、様々な機械がおかれている中、一際女性スタッフの目を引いたのは…

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HIRAMEKI.のアートヌメレザーの背面革としても使用しているアンティークという革の染色につかう道具です。勝手に私たちは「ポンポン」と呼んでました。一色で下塗りされた革に、上のポンポンに染料をなじませ、手で濃淡をつけていくそうです。カラフルでとっても可愛い、やってみたい!と大好評(笑)

タンナーさんには、丸1日かけて、革が出来る加工やその工程について、様々な質問もさせていただき、日頃扱っている革がどのように出来ているのかを直接見ることが出来、貴重な機会を頂きました。

革を使いながらもまだまだ知らない事が沢山ありましたし、タンナーさんと強力していくことで、まだまだ新しいことへのチャレンジも出来そうな予感!

これからも日々、革の造詣を深め、その革が生きるものづくりをしていきたいと思います。